LIFE LOG

頑張りつづけることはむずかしい

東野圭吾というジャンク

横山秀夫の描く、

オヤジ臭い警察官が好きだ。

 

浅田次郎の描く、

果てしなく壮大な歴史物語が好きだ。

 

小池真理子の鮮やかな情景描写と、

柔らかな心の機微を捉える鋭い感性が好きだ。

 

アガサクリスティーの、

どんな登場人物にも優しい眼差しを向ける世界が好きだ。

 

高橋克彦の描く英雄が好きだ。

柚月裕子が言わせる広島弁の「ほうね」が好きだ。

宮部みゆきの描く大人びた子供が好きだ。

松本清張の無慈悲でクールな結末が好きだ。

 

そして、東野圭吾が読みやすくて好きだ。

 

「好きな作家:東野圭吾」とわたしは言わない

先日、仕事でちょっとしたインタビューをうける機会があり、事前のメールに「好きなこと」について尋ねますとあった。....「好きなこと」といえば正直「読書」と「旅行」くらいしか浮かばない。平凡にもほどがある。わたしがインタビュアーだったら即興味をなくす!と思って、猶予3日間の間にいろんな引き出しを開けてみたが、目下はまっているツイッターもしくは、ブログ(どちらも会社の人に言ってないしバレたくない)しか出てこなくて諦めた。素直に読書でいくことにしよう。

「一人の時間はだいたい本を読んでます。読書が好きです」こう答えたとする。

「最近はどんな本を読みましたか?」「好きな作家は?」

 

そこで、

東野圭吾です」

と答える勇気が私にはない。

36歳。

 

1年ほど前の引っ越しで、本棚を整理しながら何の気なしに作家別にわけてみたら、ダントツ高い山をつくったのは、横山秀夫でもなく、アガサクリスティーでもなく、東野圭吾だったというのに。私は言わない。

だって、恥ずかしい。インテリジェンスをかましたい。

それに、わざわざ私が言わなくても、日本中が面白いこと知ってるわ!とも思う。いや、違うな。アガサクリスティーなんて世界中が面白いこと知ってるけど、しれっと気持ち悪い顔で言えるな。

 

わたしの圭吾・考

恥ずかしさの正体は、

東野圭吾の小説がエンタメとして「面白すぎる」からじゃないかと思う。

 

中学生が読んでも、高校生が読んでも、30代の私が読んでも、間違いなく面白いのだ。

なんのデータも裏付けもないが、日本人の家に一冊はあるのが「東野圭吾」ではないかと思う。普段本を読まない人が読んでもおもしろい。それが東野圭吾なのだ。

 

ふだん読まない人が読んでも面白い、ってもう文句のつけようがない。それに加えて、新刊を出すペースはもはや神がかっているし、不況を嘆く出版業界にめちゃくちゃ貢献しているのは間違いない。

 

正直、ここ最近の作品が素晴らしく面白いとは思わない。でも毎回エンタメ作品としてのある一定レベルには絶対に達している。〝面白くない〟が無い。ハズレがない。どんな気分で手にとっても最後まで読みきってしまう。地位に甘んずることなく、創意工夫を凝らした読者へのサプライズを忘れない。それが圭吾の凄さなのだ。

 

そして、その期待値をずっと維持していることがもう伝説レベルだと思う。

だから、もっと圭吾を讃えたい。さくらももこが逝去してしまったように、世間にとってその日は突然くるのだ。国民栄誉賞でもなんでもいいから彼に。はよ。

 

ラ王「汁なし担々麺」と圭吾

今朝は、雨が降っていた。

朝ごはんを適当に作ることも出来なそうなほど冷蔵庫は空っぽで、しぶしぶ近所のイオンに買い出しにいくことにした。旦那もきた。

 

「あ、そういえば、この前〇〇が言ってたけど、ラ王の汁なし担々麺がめちゃくちゃ旨いんだって」

乾麺の棚を横目に、そんな魅力的な情報を投げられてはスルーできないではないか。なんてったって、担々麺はわたしの大好物だ。

 

探したら、あった。

旦那「うわ、もう絶対旨いやん」 

 

激しく同意である。買う前からわかる。
だって麺がもう美味しいし、ラ王が不味いわけない。その上、こんな世間のニーズと期待値を的確に掴んだものまで出してきてもう、ずるい。

 

東野圭吾かよ」

と心で突っ込んだ。 誰がわかんねん(笑)

 

わたしが一番好きなのは『白夜行』だ。

あれが1999年だから、もう20年近く、新刊が出ては読みを繰り返しながらも、白夜行を超える圭吾作品は私の中でまだ出てきてない。ということになる。

もうお金は死ぬほどあるだろうから、ちょっとペースを落として、じっくり腰を据えて、またこういう長編を書いてほしいなぁと切に願っている。

 

ちなみに、

なんとなく本に手が伸びない時、

圭吾を一発入れとくとペースが戻るという効能もあります。

 

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というわけで、久しぶりに『殺人の門』を再読。そんな日曜日。

 

 #東野圭吾 #ラ王