LIFE LOG

頑張りつづけることはむずかしい

オンラインサロンなるものに入って1ヶ月で退会した

SNSで流れてくる「オンラインサロン」という存在を知ってはいたけど、ふ〜んと傍観していた矢先、ふと新しいことを始めたくなって、ちょうどそれもSNSで流れてきた「書く」ことを目的としたある作家さん主催のサロンに8000円の月会費を払って入会してみた。

同じ日にジムにも入会した。何でもいいから、仕事と妊活以外に気持ちを注げるサムシングニューを欲していた時期だった。今年の8月。

 

その作家さんはエッセイ本を読んだことがあって知っていた。入会するとさっそく本人からFacebookでメッセージが届き、グループに招待された。そこでは40名ほどの大人たちが実名っぽいFBアカウントで自己紹介をし、毎月出されるお題に対して作品を投稿している様子だった。

ほーほーぅ、こうやって進むのね、と過去のスレッドを遡っていると、「新しく参加した方はぜひ自己紹介を!」とのことだったので、わたしも過去のフォーマットを参考に、趣味とか、なんの仕事をしてるとか、なぜ入会したかなどを書いて初々しく投下デビューした。他の参加者の方々はすでに自分の文章を発信する何かしらのURLを持っていたけど、わたしには記載すべきものが何もなかった。それでも数分すると、そのポストに二人がいいね!をしてくれた。いいね!というより、ようこそ!だ。知らない2人の大人からのようこそ!にドキドキする新参者。そんな始まりだった。

 

「書くこと」コンプレックス

大人になってからずっと、「文章を書く」ことに苦手意識があった。仕事の報告書でも、長文のメールでも人より時間をかけて書いても、なんか伝えたいことが上手く伝わってないような歯痒さをずっと抱えていた。

毎日これだけ本を読んでるのに、ナゼ書けない。...読むことと書くことは別の脳なんだな、、、と諦めていた部分もある。英文をどんなに読めても喋れない人はいるもんなー、、ソレソレと自分なりの仮説で妙に納得したりして。

そんな時、

批判は人を育てません。そのため、このスクール内では、互いの作品に対する批評・批判は禁止しています。

もちろん、自分自身の作品に対しても批判は厳禁です。

「私の文章なんて……」「私の作品なんて……」と言っている間は、ご自身の作品の良いところは発見できないし、他人の言葉に耳を傾けることができなくなってしまいます。

この言葉にピーーンときて、大得意のオンリー瞬発力を発揮したことがきっかけだった。旦那にはもちろん「ふ〜ん」と呆れられた。

 

足りなかった想像力

初めての課題は、「写真を一つ選び、それに対する文章を考えてみてください」というものだった。写真は、自分が撮ったものでもいいし、先生が用意したいくつかの素材から選んでもOKとのこと。題材もなんでもOKらしい。

それで提出したのがこのブログの最初の投稿だ。ロンドンで暮らしたときのことが日々自分の中から薄れていくのが嫌だったし、自分にとって忘れがたいあの経験を、つたない言葉でもいいから残しておきたいという気持ちが課題に向かわせた。

さっそく週末に書き上げ、えい!とスレッドに投稿した。そして、数日後ついに他の参加者からのレビューやコメントが付き出した。「批判は一切しない」というルールのもと、この一文がいい!とか、この表現がぐっときたとか、自分の発想にはないとか、泣ける、とかきた。....これがまさにわたしの想像力の欠如だったのだけど、他人に褒められれば褒められるほどモヤモヤが募っていった。いや、そんな大げさな、コメントすることなくて絞り出してくれたのかな、だって褒めなきゃいけないし、、、と、どんどん素直に受け止められなくなった。自分の性格をちょっと考えればわかることだった。私は、「あなたの文章はつまらない」と言われることを恐れつつも、客観的かつ的確な意見が欲しかったのだ。批判なしを前提とした絞り出したホメをいただきたかった訳じゃなかったと気付いてしまったのだ。

想像力の欠如は、さらなる地獄を招いた。

レビューを頂いたら、やっぱりその人の作品にもレビューを返すのが大人としての礼儀だ。どんどん増えていくスレッドに、必死でレビューをしていった。

知らん奴の、知らん文章を読む日々。フェイスブックの小さな丸いプロフィール写真に全力の想像を膨らませ、がんばって読んだ。

なにより驚いたのが、ほとんどの人が自作の小説を書いていたことだ。そんな志しとは、聞いてないよ〜〜!という気持ちで、せっせと読んでコメントを絞り出した。

知らん奴の知らん小説を読むことは、こんなにも辛いかと知った。....それは自分のも同じだ、と思うとますます気が重くなった。

いや、でも、やっぱり小説はつらい。色々差し引いて、その人の体験を綴ったエッセイは読めるけど恋愛小説やSFはきつかった。時には性描写もでてくる。(素人の)知らん奴の恋愛小説における性描写にコメントするのはなかなかにきつかった。

そうして1週間、コメントし倒して、憔悴した。

 

オフ会と退会

それでもまだ半月残っていた。こっちは8000円払っている。

初月での退会がうっすら浮かびつつも、ええーい!という半ばやけくそで、月会費を回収すべくリアルな懇親会なるものにも参加してみた。先生が主催する月一のイベントだ。その日は一日ドキドキしながら仕事を終え平日の夜7時、CAMPFIRE渋谷本社の一室に飛び込んだ。 なんせオフ会というものに免疫がない。知らない人とどんな感じで喋って進んでいくのかを想像すると不安しかなかったが、もういったれ、という気持ちだった。

結局、その会には先生を含め8人のメンバーが集まった。

小説を読んでから会うという経験は新鮮で、あぁこのおじさんがあの性描写を書いていたのかーと思ったが、みんな大人で謙虚で、無粋に振る舞う人は一人もいなかった。一波乱もなく平和な会だった。書くことに真剣に向き合っている人たちばかりだった。

それでも、翌日、退会を決めた。

理由は、単にわたしにフィットしなかったということだ。 その逆も然りで、フィットする人もいるのだと懇親会に出てみてわかった。

退会した日、「書くこと」はせっかくだし続けてみようと、はてなブログ不妊治療に対する一連の思いを綴りツイッターに投稿してみた。すると、数時間のうちに知らない人からぽつぽつとコメントが飛んできた。すべて同じように不妊治療に向き合う人たちからだった。そのコメントを一つ一つ読むうちに、はじめて、届いたと思えた。

きっとオンラインサロンに投稿しても届かなかったものだったけど、世の中にはそれを届きましたと受け止めてくれる人がいるんだ、と今まで感じたことのない高揚があった。

そうして匿名ではじめたブログが、100%自分が好きにできる大切なアウトプットの場所になっていった。書くことの苦手意識もだいぶ薄れてきたと思う。

その居場所を8000円で得た、と思えば悪くない。 

今でも、知らない人から楽しく読んでますと届くと、一日ご機嫌で過ごせるほど嬉しい。そんな喜びを結果的に教えてくれたオンラインサロンは結構尊いんじゃないかと思う。あやうく傍観を決め込んでいたら、出費もないが経験値もゼロだった。

未だにオンラインサロンがどんな場所かはまだあんまりわかってないけど、振り返ってみたらコスパ悪くなかったなという気がする。

 

あ、あと、

プロの小説家っていうのは、やっぱりとてつもない才能なんだなとリスペクトが高まった。

 

そういえばジムは全然行けてない。

継続力をまず...

 

f:id:suratanmen:20181028000531j:plain画像:https://dot.asahi.com/dot/2014090400088.html  もちろん、ホリエモンサロンでもなければはあちゅうサロンでもない。画像はあくまでイメージです。

 

#オンラインサロン