suguneru

今日も今日とて全然大丈夫

11月22日 いい夫婦の日

今年新調した冬用コートをきて、紙の手提げ袋をそっと持って家をでた。

駅の反対側に行くには、交通量の多い住宅街の路地を抜けるしかない。

 

予約は9時半。思ったより時間がない。

歩道側にもった紙袋に意識を注ぎながら早歩きで進む。チャリがすれすれを通っていく。「MARKS&WEB」と書かれた小ぶりの茶色い紙袋の上には、ふぁさ〜っとグレーのマフラーがかけてある。

後続のチャリが来ないことを確認して一旦足を止め、手に提げてた紙袋を胸の前で抱え直し歩く。最悪ちょっとぶつかられてもわたしの踏ん張り次第でなんとかなる。紙袋だけパーンと飛ばされなければいい。

マフラーの下にはカップオブ精液がある。冷やさずに、揺らさずに、これを無事病院に届けることが目下のミッションだ。

バスを待っている時間がない。タクシーだ。もうタクシーを捕まえる。大通りなのに見通しが悪い。紙袋を抱えて後続車を覗き込むも目と鼻の先をビュンビュン車が通っていく。危険だ。自分ごと吹っ飛ばされるかもしれない。紙袋を歩道側に持ち直して、空車を待つ。

この辺りは知らないという運転手に当たった。住宅街を抜ける近道があれば教えてくれというが、私も知らん。大通りをこのまままっすぐ行って、ぶつかる大通りを左にいってくれればいいですと伝え、シートベルトを締め紙袋を抱えた。太ももから伝わる小さな振動がよくないかもしれないと思い、紙袋の持ち手をつまんで浮かしてみたりもしたが、いやそれも結構揺れるなと思って胸の前に抱え直した。

9時32分、クリニックに到着。診察券を出すのと同時に、受付カウンターで紙袋からタオルに包んだカップを慎重に取り出すも「あ、そちらは担当のものが受け取りますので」と断られる。数分後、個室によばれてカップを提出。さて、1時間フリータイムだ。混み合っている受付に戻り、ちょっと出てきますと伝え通り沿いのコメダ珈琲店にイン。モーニングのホットミルクセットを頼み、ゆでたまご食べたり、新R25読んだり、仕事のメールをいくつか返してる間に1時間が経った。クリニックに戻って番号が呼ばれるのをひたすら待つ。待合いに設置されたモニターには、診察時間などのインフォメーションが流れていてその合間合間に犬が映る。散歩中の黒い犬。何かの台にちょこんと座ってカメラをみつめる黒い犬。クリニックを訪ねた黒い犬。番号を呼ばれ、診察室へ入る。

生年月日、氏名、旦那の名前を伝え、抽出された精液を確認。 5分後、注入完了。

「そのまま少し10分ほど横になってて下さい」と言われ薄暗い診察室で、足を閉じブランケットをかけてもらってしばし目を閉じる。前のクリニックはこんな時間なかった。所変わればAIHのやり方にも違いがあるのか。注入前の内膜チェックも以前はなかったがここではあった。股にかけるブランケットもへんなイチゴ柄のフリースだったが、こっちは無地のシンプルなものだった。 

その後は、別室によばれ先生から今日の精子状態について説明を受けた。問題なし。心配だったであろう旦那にメール。お会計を済まして、4回目のAIH終了。

 

午後

お昼、会社の近くまで行って玄米定食たべて、1時半に出社。 

「頼んでた梅昆布茶がとどきましたよ〜!」と事務の女の子から報告を受ける。隣の23歳・後輩くんが梅昆布茶を飲んだことがないと言うので、「えー、おばあちゃん家とかで出なかった?」「紅茶でした」「オシャレか」「飲んでみます」とマグカップを持って立ち上がり一杯入れる23歳。「あ、多分それお湯多いよ」と飲もうとしてる後輩のカップを差して言う。「あ、ごめんね。隣からババアうるさくて。でもその1袋は湯のみサイズだから」「そうなんですか」「そうだよ」「あ、うん、薄いです」「でしょ」「美味しくないです」「薄いからだよ!」そんな会話で仕事に入る。

2月末にやめるというのに、仕事量はぜんぜん減らない。

18:00、M子から「今日空いてないですよね?」とラインが入る。「空いてるよ」と返すと電話がかかってきた。どうやら仕事が近くで終わったらしい。明日から三連休だ。旦那にM子と飲みにいくことになったと伝え、会社をでた。

M子と合流しキャットストリートをぷらぷら歩く。パスタと肉!という私の希望が通り、イタリア国旗のかかっているお店に適当に入った。

思いの外ちゃんとしたテーブルセッティングで、年配のお客さんが多い。

3日間の管理者研修が終わったというM子とビールで乾杯。生ハムとブラータの盛り合わせも、牡蠣とあわび茸のパスタもおいしかった。

朝ドラまんぷく要潤を見直したはなし、ドラマ「忘却のサチコ」スペシャル版は期待外れだったが連ドラになった途端面白いってはなし、「ルームロンダリング」民放ドラマでオダギリジョーが見れるだけでありがたいってはなし、テレ東「このマンガがすごい!」番組が面白いってはなし。をM子から延々ちょうだいした。

NHKとテレ東は、チェックしてないと見漏らす。とのこと。

帰り道、原宿を歩きながら「このコート今年買ったの」と言うと、「ほんとブレないですよね」と全然コートは褒めてもらえず解散。

9時には帰宅。

そんな一日。

 

f:id:suratanmen:20181125230637j:plainもしも1週間の番組表を埋める選手権があったら、M子は結構いい線いくんじゃないかと思っている。なんせバラエティも強い。

#いい夫婦の日 #AIH #日記