ぽてこの日記

今日も今日とて小競り合い

2月の読書記録(当たりが多かった〜!)

 ※以下読んだ順

『緑の毒』桐野夏生

緑の毒 (角川文庫)

久しぶりの桐野夏生

なんだこの話、この展開。

 

ありふれた日常に潜む執心や妬み、小さな悪意を描かせたらほんとに天下一品。

東京島』や『女神記』あたりから読まなくなっていたけど、やっぱりちょっとレベチだったわ....というシンプルな事実を思い出した。

『緑の毒』はいわゆる #黒桐野 なんだけど、ポップさもどこかあって読みやすい。

 

夫は開業医、奥さんは大学病院の勤務医という主人公。

「医者✖️プライド」の世界をとんでもない解像度で描いていて、わたしは医療関係者じゃないけどこのレビューにやっぱりそうなのか!と妙に嬉しくなった。

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『だから荒野』桐野夏生

だから荒野 (文春文庫)

そうそう巡り会えないレベルの面白さで、夫にも姉にも即LINE。

主婦が主人公だから夫はあまりハマらないかもな〜と思っていたら、朝方まで一気読みしてめちゃくちゃ面白かったと感想をもらった。

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次男や長男の変化、親と子の関係、夫婦の関係。

いくつになってもその中で生きていく幸せとしんどさがあるよなー。

結局ひとはどこまでいっても埋まらない孤独を抱えてるんだよなー。そういえばマツコもそんなこと言ってたな〜〜など思った。

 

とにかく面白いから読んで

とにかく面白いから読んで

とにかく面白いから読んで

 

 

あ、ちなみに、これは白桐野!

魂萌え!』とか好きだったら絶対におすすめしたい。

 

 

『群青の夜の羽毛布』山本文緒 

群青の夜の羽毛布 (角川文庫)

昨年亡くなった山本さんの小説。

ざらざらとした不気味さと、すがすがしさの同居した奇妙な物語だった。

この方も、人をすごくリアルに描くのでいつも引き込まれてしまう。

 

人におすすめも再読もしないけど妙に忘れられない一冊だなー。

 

Amazon レビューに頷く

作者の女性の描き方が好きです。

けして大袈裟ではないんですが家族や恋人にしかわからない意地や強欲の匂いを感じ取ることができます。作者の本の中で描かれる男性は年齢問わず純粋でどこか青年のような感覚を覚えます

 

『まぐだら屋のマリア』原田マハ

まぐだら屋のマリア

「もう、いんでごせ」

「なんでぇ、そげににやにやしとるだぁ?」

「そうなったら大変だらぁ」

 

尽果の人たちが話す方言がうちの地方に似てるなーと思ってたら、山陰の地域を描いているらしい記述がぽんとでてきて、やっぱり!!!と膝を打った。

馴染みのある音で読めるのが楽しかった。

やっぱり方言っていいなぁ

※自分用の日記を書き起こしているためこんなw

 

『錆びる心』桐野夏生

錆びる心 (文春文庫)

はい、また桐野作品へ。

1997年に書かれた短編らしいがまったく古さはない。

一つ目の『虫卵の配列』冒頭シーン、主人公が強風のなか渋谷の坂道でばったり女友だちに出会う描写がもうほんとうにすごくて砂埃の匂いが飛んできそうだった。

全話おもしろかった。

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ところで直木賞の選考委員、強すぎて草

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わたしの中の作家アベンジャーズ(観たことない)こんなイメージ。

 

 

『どうしても生きてる』朝井リョウ

どうしても生きてる (幻冬舎文庫)

万城目学さん(←なんて読むの)のあとがきがとても良くて、わたしがなんで朝井リョウの本に引き寄せられてしまうのか新しい角度で答えをもらえた気がした。

虚と実。

物語を書く側の人だからこそ見えてる景色であったし、本屋さんの二十周年パネルにまつわる百田尚樹朝井リョウのエピソードもおもしろくて、こういう!!あとがきが!!!読みたいんです!!!!!ありがとうございます!!!!!と思った。

 

本書ももちろん面白かった。

 

『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

夜明けのすべて

移植後のPMSがあまりに酷くて、どこか救いを求めるような気持ちでダウンロードした。

パニック障害PMS、ふたりの主人公を題材にしたストーリー。

 

会社でPMSを爆発させた翌日、お菓子を配って謝る主人公を素直にえらいなぁと思って、自分にもせめてそれくらいはできるよなと振り返り通勤電車から夫へここ数日PMSがひどかったこと、当たってしまったことをLINEで謝った。

 

小説は、すごーく瀬尾まいこ氏らしい展開で、ささくれ立っていた心が撫でられた。

髪を切りに突入したシーンよかったなぁ。

 

夫にも読んでもらったら何か変わるだろうか。

 

他、読んだけど日記なし

エミリの小さな包丁、と鹿の王↑はかなり序盤で脱落。